ランタン国立公園

ネパールのトレッキングポイントの一つランタン国立公園の話。エベレスト、アンナプルナ、ランタンがネパールトレッキングの定番。しかし8000m峰が見られないランタンはちょっと人気が下がるようです。

(⊙∀⊙)b ワシは2014年に訪れたが散々だったので
  その魅力を語らなければならないのさ!
主峰のランタン・リルン。7234mだよ

ランタン国立公園はネパールの首都カトマンズの北に位置する国立公園。ネットで調べると「英国の探検家ティルマンが『世界一美しい谷』と称した」の枕を付けて必ず出てきます。ティルマンって誰や(⊙д⊙)
※ハロウド・ウィル・ビル・ティルマン(Harold William "Bill" Tilman/1898-1977)ヒマラヤ登山イギリス隊のえらいひと。もしかしたらエドモンド・ヒラリーではなく彼がエベレスト初の登頂者だったかもしれない(第2次大戦で中断)。ランタン谷を歩いたのは第二次大戦直後。登山家なら知ってる...かも。

夏は高山植物が咲き乱れ、冬は目と鼻の先に7000m峰がドンドン迫る雄大なロケーション。エベレスト街道のナムチェ・バザールからエベレストまで20km以上あるのに対し、こちらは見上げれば7000m峰の谷底を歩くことになるです。でかい、すごい。

ランタントレッキングは飛行機移動が無いのが強みですな。エベレスト、アンナプルナは国内線の移動があるです。冬場は明るくなると朝霧が出やすく、空港ロビーで粘って粘ってその挙句フライトキャンセルもあるです。

こちらはガンチェンポ(6387m)懸垂氷河がすごい
ネパールの山カレンダーにはだいたい入ってる

(⊙д⊙)しかし! ワシは道中で高熱を出して本隊と一日遅れの行程となり、目的地のキャンジン・ゴンパは15年ぶりの大雪ときたもんだ!


最終地点キャンジン・ゴンパ。既に雲行きがアウト
(⊙∀⊙)b ここでランタントレッキングの簡単なメモ

  • カトマンズから四駆またはバスでトレッキングの起点シャブルベシへ
  • シャブルベシには硫黄泉が湧いている。共同浴場なんかもあるよ
  • 景色が広がるのはシャブルベシから2日目のランタン村から
  • 高山病の症状が出るのはランタン村から3500mぐらい
  • 目的地キャンジン・ゴンパの標高は3800mほど
  • キャンジン・ゴンパから半日ほどのお散歩で登れる4500mのピークあり


一晩で50cmぐらい積もったです。

結局のところ、目の前にドーンと広がる7000m峰を見ることはできなかったので、リベンジとしてもう一度足を運んでみたいところです。

2015年に起きたネパールの大震災の余波でランタン・リルンの山体が一部崩壊してキャンジン・ゴンパの手前にあるランタン村が土砂崩れで壊滅。村民、トレッカー、ポーターら数百人が犠牲となったです。

キャンジン・ゴンパも一斉に崩落した氷河の爆風により写真にある建物の多くが壊滅的被害をもたらしたです。
キャンジン・ゴンパの「ゴンパ」はチベット仏教寺院を指すのですが、築200年以上を誇っていたとされる寺院も爆風で倒壊したとのことです。
倒壊したらしい築200年ぐらいの寺院
数日前に麓のランタン村で葬式があり坊さんが出払っていた
現在、倒壊したロッジを建て直し、道を整備しランタン国立公園内のトレッキングは2016年夏頃より復活しているようです。観光客が帰ってきたとはいえ人気のトレッキングエリアと比べればまだまだ。地震のイメージにとことん弱い日本人、どんどんネパールに行って美しい山々を見に行こうぜ(⊙∀⊙)

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