振動技術は横文字では「ハプティクス」と呼ぶらしく、Nintendo64の「振動パック」から始まる技術のようです。
HD振動はここ数年注目の新しい振動アイテム「圧電素子」ではないかな、という話でございます(⊙∀⊙)
コイズミ=サン |
これまでの振動技術
ゲーム機や携帯電話、電動歯ブラシなどにに入っている「偏心モーター」や、携帯電話に入っている「リニアバイブレーター」があるです。PS系には2つの偏心モーター(デュアルショック)、Xbox Oneには4つの偏心モーター(インパルストリガー)があるです(⊙∀⊙)
この振動装置の長所は流通量もあり「安価」がウリですが、応答時間が遅い(20msec)というデメリットがあるです。この反応の遅さは人間の触覚ではただの振動で視覚からの補完も薄いです。
合図やフラグの意味合いが強い感じですな。
新しい振動原理の圧電素子とは
圧電素子(ピエゾ素子とも)は、圧電効果という電圧をかけると力を生じ、逆に力をかけると電圧を生じる現象を用いた素子です。電圧をかけて力を生じさせる装置にはスピーカー、ジャイロセンサー、インクジェットプリンターのノズルなどなど。広義では水晶振動子も電圧を力に変換させているです。
(⊙∀⊙)b 逆に力を電圧に変換する装置は「カチッと押すライター」だよ。
圧電素子のメリット
電圧を直接力に変えられる即応力で反応速度は1msec以下。これによりドラクエヒーローズで対応する「スライムと金属を斬ったときの違い」が表現できるようです(⊙∀⊙)
反応速度がリニアバイブレーターの20分の1であれば十分「HD」ですな(⊙∀⊙)
圧電素子のデメリット
(;⊙д⊙)高価であること。偏心モーターの1.5倍から2倍になるです。
圧電素子で振動する機器ないかな?
iPhone7/7Plus/6sの「Taptic Engine」Steam Controllerも「HDハプティクス」
(;⊙д⊙)どちらもOSから出られずソフトに生かされていない。
このHD振動、VR方面の研究ですすめられていたもの。
任天堂はVRに消極的で、ゲーム機に振動をいち早く導入したこともあり、ゲームからのフィードバックを豊かにするため圧電素子を用いたHD振動を取り入れたというところでしょうか。
(;⊙д⊙)Switchの特許画像の中にはVRも一例であったけど、時が来たらやるのかな?
(⊙∀⊙)日が明けて追記
HD振動の正体はアルプス電気の「ハプティックリアクタ」の可能性。
アルプス電気は任天堂製品の振動素子を提供しているメーカーで、CEATECで技術デモを紹介していたです。
(⊙∀⊙)b ハプティックはアルプス電気の商標だよ。
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